クリスマスローズ(ヘレボレス)の原種と交配種とは!

素朴な美しさのクリスマスローズ クリスマスローズの原種と交配種

園芸店やホームセンターなどで手にするクリスマスローズ(ヘレボレス)は、ほとんどが交配種(ガーデンハイブリッド)です。しかし交配種の親は原種。原種をもとに、交配を繰り返すことによって交配種(ガーデンハイブリッド)が誕生しているのです。

一般的に「クリスマスローズ」と呼ばれていますが正式な学名はヘレボレス(Helleboruc)です。クリスマスローズは本来はヘレボレスの一種であるニゲル種のことを指す名称。ヘレボレスの原種と交配種について解説しています。

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原種とは

ヘレボレスの原種の魅力は何といっても素朴な美しさでしょう。
原種の多くは、ヨーロッパ全域から地中海沿岸地方、バルカン半島、黒海沿岸地方、中国西部に分布。日本より気温が低く年間降水量が少ない土地に自生しています。

代表的な16種類の原種

 

それぞれの種類は地域ごとの気候や風土に適合した性質をもち、特に旧ユーゴスラビア北部のスロベニア、クロアチアなどは、多くの原種が自生していますが地雷原となってるところが多く採取はなかなか難しいそうです。

 

原種は一般的に草地、低木の雑木林や落葉樹木の地域、石灰岩などの岩場で、水はけの良い傾斜地に多く分布していますが、必ずしも日蔭というばかりでなく、日当りの良い場所にも自生しています。

 

原種の自生地は、日本と比較して夏でも気温が5度も低く雨量も半分ほどと少ないのが特徴とされるため、日本のような夏の高温多湿は苦手な環境になるので、夏は直射日光の当たらない木陰などで管理し、温度の上昇を和らげることが必要になります。

 

野生といえば強くて適応性があるように思えますが、日本でのクリスマスローズは暑さには弱い植物のようで多少の手数をかけてやる必要がある植物といえます。

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交配種(ガーデンハイブリッド)とは

多年草でキンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボレス属)には、およそ20種類あり、色んな種類がでまわっています。

なかでも良く目にするのは、交配種の「ヘレボレス・ヒブルダス」です。

 

交配種はいくつもの原種をもとに、交配を繰り返すことによって誕生しました。本格的な品種改良は19世紀後半から始まり、100年以上の歳月をかけて原種とかけ離れた花姿をつくりだせたことになります。

 

交配種は原種に比べて栽培しやすく花色が豊富なのが特徴。暑さに対する適応性があり丈夫で場所を選ばないので、誰でも比較的育てやすいといわれています。

 

現在、ホームセンターや園芸店で売られているのは、ほとんどが交配種です。最近ではなじみやすい「ガーデンハイブリッド」という呼び名が使われるようになりました。

 

交配種の多くは種でふやされているため、園芸品種名がついておりません。「ヘレボレス・ヒブリダス」の名で販売されることも「交配種」として販売されることもなく、全部ひっくるめて「クリスマスローズ」の名前で販売されています。

まとめ

クリスマスローズは原種と交配種(ガーデンハイブリッド)があり、原種の自生地は、日本と比較して気温が低く雨量も少ないのが特徴とされるため、日本のような夏の高温多湿は苦手な植物といえます。交配種はいくつもの原種をもとに、交配を繰り返すことによって誕生し、丈夫で育てやすく花色も多彩といえます。交配種の多くは種でふやされているため、園芸品種名がついておらず、全部ひっくるめて「クリスマスローズ」の名前で販売されています。
ヘレボレスの分類に関する研究は、いまだ発展途上にあり、その全貌はわかっていないのが現状のようですね。

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