ブラックデス(黒死病)のクリスマスローズ。一か八か回復作業をしてみた。

病気(ブラックデス)になったクリスマスローズの クリスマスローズの病気と害虫

新葉が展開し始める10月頃は汚い葉を見つけることがあります。

そういう私も一つの鉢に 病気にやられたクリスマスローズの葉をみつけました。

思わずしまったー!と思いました。

今まで夏越が上手くできず、クリスマスローズの鉢を枯らしてしまった経験から
今回は絶対に枯らすまいと、夏の環境には特に神経を使っていたのですが…

8月 9がつと順調にクリスマスローズを育てあげ、ちょっと気を抜いていたのかもしれません。

黒いタールのようなシミがつくブラックデスでした。

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ブラックデスのクリスマスローズ!回復作業記録

10月の半ばも過ぎたころ 気づいた時には、こんな状態でした。

10月のクリスマスローズ

2株植わった鉢です。

汚い古葉と一緒に、新葉が膨らんできてる株が黒いコールタールのようなシミがついて、
グチャっとして委縮しています。

古葉は切ってしまえばいいのですが、2株とも黒っぽい新葉が気になります。

10月という新葉の展開時期にあたること、新葉にブラックデスは現れやすいこと。

葉が変形して縮れていることから、今まで経験したことはなかったのですが、たぶんブラックデスに間違いないと思いました。

クリスマスローズの病気と害虫

特に右側の株の葉は委縮し、ねじ曲がったりしています。

病気にかかったクリスマスローズ

ブラックデスはウイルス病の一種なので治らないといわれ、
残念ですが、発見したら鉢ごと処分する必要があるといわれています。

2年前に買った八重咲のピコティは淡いピンクの八重咲クリスマスローズです。
昨年の花後に一回り大きな鉢に植え替えをしています。

面倒みが足りなかったのでしょう。
申し訳ないと反省しました。

本を読んでも感染が確認された株は焼却処分と書かれています。
ウイルスに感染したらその株は100%死ぬとも……

そして発病した場所へは1年間植えてはいけないとも書かれていました。

でも、ブラックデスに感染したら、本当にもうだめなのかと、どうしても諦めきれません。

クリスマスローズは比較的丈夫な植物とされているので、自然治癒力も高いのではないだろうか。

そんな期待さえ頭をよぎります。

そして、もしかしたら蘇ってくれるかもしれない!という願いを込めて
ブラックデスに感染したクリスマスローズを回復させる作業をしてみることにしました。

病気のクリスマスローズを根元から刈り込む

まず、捨ててしまうのなら思い切ってやってみようと思い、
株元からバッサリ、切っていきました。

ウイルス感染は主に傷口からとされているので、
ハサミを使う作業には特に気をつけなければいけません。

ハサミはビストロン10という消毒液できれいに消毒しながら作業しました。

ビストロン10という消毒液は、
ビストロンは植物のウイルス病の感染・広がりを防ぐ消毒液です。

最も有効で確実な消毒液剤といわれています。

土から出かかってるきれいな葉は残して、とにかく汚い葉茎を切っていきました。

ほとんど根元から切ったので、こうなりました。
バッサリ病気の葉を切り取ったクリスマスローズの株

汚い古葉と病気になった葉を切り落とすと、かなりスッキリです。

それから、夏の間は直射日光を避け、涼しい落葉樹の下に置いていた鉢を、
風通しの良い日の当たる場所へ移動しました。

浸透性殺虫剤のオルトランを施し水分控えめにして、これから、どうなっていくのか日々観察の始まりです。

1週間後のクリスマスローズ

あれから1週間後の11月1日のクリスマスローズです。

太陽の光が反射して写真が白っぽくなっていますが
きれいな新葉が伸びてきています。

11月1日のクリスマスローズ

植物の生命力の強さを感じさせる瞬間でした。

もしかしたら、うまく再生するかもしれません。
期待が膨らみます。

3週間後のクリスマスローズ

約3週間後の11月16日のクリスマスローズです。

11月16日のクリスマスローズ

ますます葉は元気になり、きれいな緑色で伸びています。
これなら大丈夫かもしれません。再生してくれるかもしれません(´∀`*)

約40日後のクリスマスローズ

約40日後の11月28日のクリスマスローズです。
葉は青々として勢いがあります。

2021年11月28日のクリスマスローズ

一番心配していた右上の株は、きれいな姿になっていますが、
左側にある株の葉は、波打っていて気になります。

ブラックデスの症状を表した植物は、病気の葉を切り取ると
新しい葉は一時的には健康な姿になる場合があるともいわれていて、

元気に再生したのが一時的なものなのか、まだまだ予断は許されません。

約50日後のクリスマスローズ

約50日後の12月6日のクリスマスローズです。

スッカリ大きく成長しました。

2021年12月6日のクリスマスローズ

葉も艶と勢いがあり、蘇ったように感じます。

でも、相変わらず左下の葉は波打っています。

念のために根っこをかき分けて観察してみたのですが、きれいな葉茎を保っていました。

はたして、株は見事に蘇るのでしょうか。花は咲いてくれるのでしょうか。

約70日後のクリスマスローズ

12月27日、株の根元に水をやるために、葉を手でかき分けたとき、
左の株元に何かしらピンクの膨らみを見つけました。

あれ?もしかして蕾?

気分が高揚して、もう一度顔を近づけて見てみると、

そこには

花芽が膨らんだ12月28日のクリスマスローズ

ウレシイです(* ´艸`)

花芽がぷくっと膨らんでいるではないですか。

もしかしてと思い、右側の株も見てみました。

12月28日のクリスマスローズ。株元にピンクの膨らみを発見。

見事にクリスマスローズの蕾です。

蘇ってくれました。

本当ににウレシイです。

その日は近畿地方はとても寒かったので
大事をとって夜は、玄関に入れてあげました。

約90日後のクリスマスローズ

じゃじゃーん

2022年1月8日のクリスマスローズです。

花芽が成長して大きくなり、花色もピンク色が鮮やかになってきました。

2022年1月8日のクリスマスローズ

右側のクリスマスローズも、立派に成長しています。

2022年1月8日の右側のクリスマスローズ

12月から1月にかけては、水やりを晴れた日の午前10時ころまでに

週に1回ほど。

(鉢がプラスチック鉢のため、水やりは1回にしました)

液体肥料のハイポネックスを10日に1回ほど。

そして置き肥としてプロミックを施しました。

美しい八重咲のクリスマスローズが見れるまでもう少しです。

これからも、日々観察して追記していきたいと思います。

まとめ

2年前に開花株を購入し、昨年の春にはひとまわり大きな鉢に植え替えをしたクリスマスローズ。
ブラックデスにかかった姿を見つけたのが今年10月22日。

ブラックデスになった株は廃棄処分しないといけませんが、
どうしてもあきらめきれず 再生できないか検証してみました。

作業を進めながら、毎日の株の成長、自然治癒力に驚かされました。

そして約70日が過ぎた12月27日には、株元に花の膨らみを発見し、
約90日後の現在、花芽はさらに大きくなり色も鮮やかになってきました。

順調に回復してくれてるようで とても嬉しいです。

通気性と排水性に気を付け、これからも見守って観察していきたいと思います。

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コメント

  1. モトハシトシコ より:

    拍手です。
    よく、あきらめず、再生させてあげましたね。
    私の、クリスマスローズも、もしかしてブラックデス病に、感染しているかもしれなくて、廃棄は嫌なので、万に一つ、助ける方法はないものかと、検索していたら、こちらの記事を見つけました。
    私も、頑張って、試してみます。
    ありがとうございました。

    • yume yume より:

      モトハシ様 コメントありがとうございますm(__)m
      クリスマスローズを栽培なされているんですねw
      私も素朴でちょっとうつむき加減に咲くクリスマスローズが大好きです。
      ブラックデスからの復活は自分でも奇跡のようでした。
      廃棄にあたってはずいぶん悩み、捨てるなら思い切ってやってみたのが良かったと思います。
      あれからモトハシ様のクリローちゃんはいかがでしょう。
      お仕事が忙しく返信も今になってしまい申し訳ありませんでした。
      復活を期待してまた美しい花を咲かせてあげてくださいね♪

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