クリスマスローズという花を知ってますか?
約15年ほどもむかしになりますが、
私はクリスマスローズというロマンチックな花名に惹かれ
12月、クリスマスローズに逢いたくて街中の花屋を探しまわりました。
でも、ないんですよね。
何故?
店員さんに尋ねると、
「クリスマスローズはまだ先です。2月に入ると、たくさん入荷されてきますよ」
クリスマスの時期には、まだお店にクリスマスローズはなく
年明けの2月頃に入荷があるとのことでした。
クリスマスローズの花は、クリスマスの時期には
お店になく買えない花なのね (|||゜Д゜)
当時の私は、クリスマスローズという名前から
クリスマスシーズンの頃に咲く花だとばかり思っていました。
でも、何故、クリスマスの時期でないのに、
クリスマスローズっていう花名が付いたのでしょう。
クリスマスローズの花名の由来
花名を直訳すると『クリスマスのバラ』という意味になりますが
バラのような華やかで派手派手しさはなく
自然の色に溶け込む素朴でナチュラルな色合いがクリスマスローズの特徴です。
そして、クリスマスローズをこよなく愛する人たちは
この素朴さに惹かれる方が多いんです。
クリスマスローズという名前は、本来、原種の一つであるニゲルの英名で、
クリスマスの時期に薔薇のような花を咲かせることから、英国で付けられたものです。
ホームセンターや園芸店でよく目にするクリスマスローズは
交配種(ヘレボレス・ヒブリダス Helleborus hybridus)です。
現在、日本ではクリスマスローズという名前が、
ニゲルを含むおよそ20種の原種と、それらの交配種からなる属の名称として広く普及し、
標準的な和名となっていますが、正式な学名はヘレボルス(Helleborus)といいます。
確かに日本でもニゲルはクリスマスの時期に咲くこともありますが、
ヘレボレスの多くは2~3月に開花するものが多いため、
クリスマスの花というイメージは当てはまらないかもしれません。
冬から早春にかけて開花するクリスマスローズ。
花が少ない時期に、色とりどりの花を咲かせ、
花の少ない冬枯れの庭を暖かい雰囲気で彩ってくれます。
クリスマスの頃に咲かないクリスマスローズですが、
その名前に負けないくらい魅力的な花であることに間違いありません。
クリスマスローズの原種ニゲルとは
クリスマスローズにはたくさんの品種がありますが
その中の、「ヘレボルス・ニゲル」という原種は
ヨーロッパでは、花が少なくなる12月末、ちょうどクリスマスの頃に花を咲かせます。
「クリスマスの頃に咲くバラ」という意味で
「クリスマスローズ」という名称がついたといわれています。
ヘレボルス・ニゲルは常緑の多年草で、清楚な白い花を横向きに咲かせます。
葉はやや肉厚で、有茎種として扱われていますが、
有茎種と無茎種の両方の特徴や性質をもち、中間種として扱われることもあります。
種小名の「ニゲル」は、黒を意味し、根が黒いことに由来しています。
一方、12月下旬頃から開花する原種のニゲルに代わり、
2月頃からはガーデンハイブリッドと呼ばれる多くの種類のクリスマスローズの花が咲き始めます。
キリスト教の四句節(レント)にちなみ、
英国ではレントローズと呼ばれているそう。
地域によっても呼び名があるということは、
世界中の人から愛されてる花ということになりますね。
私が初めて買ったクリスマスローズは
原種に近い白いクリスマスローズでした。
当時は、今のように豊富な花色がなかったんです。
うつむき加減に咲く花姿がかわいいクリスマスローズは、
日を追うごとに緑っぽくなっていき、
変わりゆく花色を毎日眺めるのがとても楽しかったものです(⌒‐⌒)
まとめ
クリスマスローズの出会いは約15年ほど前。
花名のかわいさに惹かれ、年の瀬も押し迫った頃、街中の花屋を見て回りました。
あとで、日本で見られるクリスマスローズは、交配種(ヘレボレス・ヒブリダス Helleborus hybridus)だということがわかり、花期は2月~4月頃。ホームセンターや園芸店にはそのころに店頭に並びます。
花名の由来は、原種の「ヘレボルス・ニゲル」は、花が少なくなる12月末、ちょうどクリスマスの頃に花を咲かせ、
クリスマスの時期に薔薇のような花を咲かせることから、英国で付けられたものです。
日本ではヘレボルス属全体をクリスマスローズと呼び
花色が少ない冬枯れの庭を、暖かい雰囲気で彩ってくれる花としてとても人気の花です。
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