例年なら秋雨が続き1年で最も降雨量が多い時期になるようですが、
今年の関西は雨が少なかったです。
9月とはいえ、まだまだ日中は暑く
高温多湿の環境は根腐れの原因となるので注意が必要。
引き続き遮光を行い、水やりはやや少なめに
乾燥気味に管理するといいようです。
9月下旬からは根や新芽が動き始める活発な生育期に入っていきます。
春にし残した作業もここでやってしまいましょう。
9月の作業
晩夏からは株の活動が活発になってきます。
一般的に植え付け、株分け、庭への植え付けなどは10月に行いますが、
寒冷地や高冷地では9月に行います。
雑草はこまめに抜き取り、時期外れに咲いた花はすぐに切り取りましょう。
9月の管理 鉢植え
置き場
9月上~中旬は、風通しのよい半日陰で管理します。
まだまだ日差しはきつく、日差しが強すぎると
葉焼けを起こすので強い日差しや西日は避けるようにします。
寒冷砂(遮光率50~70%)、よしず、すだれなどで
日よけをしてる場合はそのまま管理を続けましょう。
9月下旬になると残暑が終わって
日中も涼しくなるので、風通しのよい日向に移動させます。
日よけを施している場合、
この頃になると日よけの資材を取り外してもかまいません。
花壇の周りもスッキリし、これからは日差しも少しづつ必要な時期に入っていきます。
水やり
6月と同じで週に3日程度の水やりをします。
気温が下がるため、急な水切れも起こしにくくなります。
肥料
夏の安定期が過ぎ、根が活発に動き始めたら、
2ケ月くらい効果が持続する暖効性肥料(プロミックなど)を施します。
株が消耗しやすいので9月上・中旬は10日に1回、活力剤のハイポネックスリキダスを水やりの代わりに施します。
夏の安定期が過ぎ、新芽が動き始めた株には
9月下旬に1回、リン酸分の多い液体肥料(N-P-K=5-10-5)を規定倍率の2倍に薄めて水やりのかわりに施すといいです。
その際、雨の日は避けて晴れた日の午前中に施すようにします。
用土全体にいきわたるように鉢底から流れ出るまでたっぷりとやってください。
病害虫の防除
花を摘んだ後の残った花柄の残骸などは
枯れて腐るため灰色カビ病が発生しやすくなります。
見つけ次第患部を切り取り、殺菌剤を散布して風通しのよい場所で管理します。
うどんこ病、べと病も同じように、
見つけ次第患部を切り取り、殺菌剤を散布して風通しのよい場所で管理します。
軟腐病は見つけ次第、鉢ごと廃棄します。
強風に当てると葉柄が折れ、傷口から病原菌が侵入するおそれがあるので
台風来襲時には強風が当たらない場所に移動するなどの注意が必要です。
その他、アブラムシは殺虫剤で、ハダニは殺ダニ剤で防除します。
ハモグリバエの幼虫(エカキムシ)、アオムシ、ヨトウムシの発生が増え葉を食害するので見つけしだい捕殺します。
9月の管理 庭植え
水やり
要りません。
ただし、軒下など雨が直接当たらない場所では臨機応変、必要に応じて水を与えるようにしましょう。
肥料
要りません。
9月の管理 苗
保管中の苗、まいたタネ
6月と同じように軒下など雨が直接当たらない明るい日陰で管理し、
用土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。
5号未満の苗
9月上・中旬は6月に準じますが、9月下旬になったら徐々に日向へと移動させ、
10月の植え替えに備えて、リン酸分の多い液体肥料(N-P-K=5-10-5)を規定倍率の2倍に薄めて水やりのかわりに施します。
まとめ
夏も終わる9月の晩夏。
9月とはいえ、まだまだ日中は暑く
高温多湿の環境は根腐れの原因となるので注意が必要です。
引き続き遮光を行い、水やりはやや少なめに
乾燥気味に管理するといいようですね。
夏の間、半休眠状態だった株も、
にわかに活動し展開を始める頃になるので
葉が全部枯れていても、
秋になるとニョキっと新しい芽を出すこともあります。
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