気温がぐんぐん上昇し、春の到来を思わせるような気候になってくると
クリスマスローズのほとんどの開花株があふれるばかりの花を次々と咲かせます。
クリスマスローズは一般的に2~3月が開花時期ですが、
寒冷地や高冷地では1ヶ月ほど遅れて咲きます。
開花株は咲き進むにつれ新葉を旺盛に展開し、子房も膨らみ始めます。
3月の作業
株元の整理
2月と同じです。
開花株の植え替え
2月と同じです。適期は2~3月
開花株の庭への植えつけ
2月と同じです。適期は2~3月
子房を指で摘み取る
開花後、しばらく経つと子房が膨らんできます。そのままにしておくタネに栄養が取られて株に負担がかかるので、指で摘み取ります。
下の写真は子房が膨らんだクリスマスローズです。
花の真ん中にあるのが子房ですが、ここを指で摘み取ります。
花を長く楽しみたいなら、タネをとる株以外は、子房のみ摘み取るといいです。
※タネを採取する場合は子房に種があるので摘み取らない
適期は3~4月中旬までなので、その間に指で摘み取りましょう。
花柄の基部を切り取る
子房とりを行ったあと、すべての花弁が色あせて来たら、花柄を株元から3cmほど残しハサミで切り取ります。使用したハサミは1株ごと殺菌するように。
人口授粉
2月と同じです。適期は2~3月
※こちらは中級・上級者向けの作業です
3月の管理 鉢植え
置き場
1月と同じで、風通しの良い日向に置きます。
新葉が展開し周囲に広がるので、隣接する株と葉が触れ合い株が蒸れやすくなります。
鉢の間隔をあけましょう。
水やり
1月と同じで、週に2回程度の水やりを行い、新葉が展開するので用土がやや乾きやすくなります。
肥料
1月と同じです。2月上旬に置き肥を施していない場合は3月上旬にリン酸分の多い暖効性化成肥料(N-P-K=8-12-10)を施しましょう。
緩効性肥料は固形ですが、大粒であるほど緩効性が高く、中粒、小粒、粉末という順に緩効性は低くなっていきます。
暖効性化成肥料にはプロミックが人気です。
速効性の液体肥料と比べじっくりと効果が持続するため肥料肥効期間が2ヶ月程度持続します。
病害虫の防除
この時期のクリスマスローズには、灰色かび病・ブラックデス・モザイク病・アブラムシ などがつきます。
詳しい防除法はクリスマスローズの病気と害虫を参考に。
柔らかい新葉に発生するので見つけ次第患部を切り取り、殺菌剤を塗布して風通しのよい場所で管理します。
アブラムシは見つけ次第捕殺するか即効性のある殺虫剤を散布します。
3月の管理 庭植え
水やり
要りません
肥料
要りません
3月の管理 苗
発芽苗
多くの発芽苗が本葉を展開します。本葉が展開したら1苗ずつ3号ポットに移植します。双葉だけの苗も3月中に移植します。
移植後に、苗立枯病の予防のため殺菌剤を塗布しておきます。2週間ほど半日蔭で管理し、水やりかわりに活力剤を施します。その後、徐々に日向に移動させ、2週間ほどで根づくので、以後「5号鉢の苗」として管理します。
5号未満の苗
風通しの良いひなたで管理します。
リン酸分の多い液体肥料(ハイポネックスなど)を10日に1回水やりかわりに施します。
昨年10月に植え替えていない苗や、新たに入手した3号ポット苗は、1~2回り大きめの鉢に植え替えます。
まとめ
3月はクリスマスローズの全盛期。住宅街の中でも最近はクリスマスローズの鉢植えを見かけるようになったので、散歩が楽しみです。
この頃になると、子房が膨らみかけてきますが、そのままにしておくと、タネに栄養が奪われるので、タネを残さない場合は子房とりをしましょう。子房をとると、花に見えるガク片を長く楽しむことができます。
作業と管理は1月2月と同じような感じですすめていくといいみたいです。花をたっぷり楽しんだら来年もきれいな花を咲かせるために、やっておくといいですね。
我が家のクリスマスローズもだんだん咲き始めています。(3月5日撮影)
(3月22日撮影)
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